「足利尊氏」の感想
足利尊氏
あしかがたかうじ
初出:「政界往來」1934(昭和9)年3月号

萩原朔太郎

分量:約4
書き出し:足利尊氏萩原朔太郎僕は日本の英雄中では、足利尊氏が最も偉大な人物だと思つて居る。但し此所で偉大といふ意味は、必しも英雄としての偉大さを言ふのではない。英雄としての價値要素は、武將プラス政治家の綜合天才であるけれども、尊氏は武將として、それほど大した軍略家でなく、いつも大軍を擁して戰ひながら、概ね負けてばかり居るし、政治家としての手腕も、家康や秀吉に遠く及ばない。英雄としての尊氏は要するに大したもの...
更新日: 2021/06/13
31657454b138さんの感想

大変勉強になりました。

更新日: 2021/06/13
阿波のケンさん36さんの感想

室町幕府を開いた足利尊氏と言えば決断出来ない人、弱い将軍とのイメージがあったがこの本で初めて目からウロコが落ちた。彼は元々は禅を学ぶ哲学者だったのだった。武人としては不幸な事だったであろう。