「四人」の感想
四人
よにん

芥川多加志

分量:約38
書き出し:突然、すこしおそろしい音がした。それから、どたんばたんといろ/\の物音が矢つぎ早にしたかと思ふと、しいんとなつた。はじめにした声は、俊一がその弟を叱りつけたのである。何か気に障つたことがあつたのだらう。弟と向ひ合つてゐて、俊一は突然怒鳴つた。そして、ちよつと仁王様に似たやうな顔付になつたが、その自分の怒つた顔に自信がないために、どこか抜けたところがありはしないかといふ怖れに駆られた、といつた様子で...
更新日: 2021/08/09
19双之川喜41さんの感想

 頭尾が 整って いささかの 企みが 忍ばせてある 文章というわけではないので 当惑してしまうことは あるかもしれない。ただ 父(龍之介)の 文学的な 優れた 才能の残影を 垣間見る 愉しみはあると 想ってしまった。