「自慢山ほど」の感想
自慢山ほど
じまんやまほど
初出:「随筆 第二卷第八號」1924(大正13)年9月1日

横光利一

分量:約5
書き出し:自慢山ほど横光利一何月何日、忘れた。広津和郎氏とピンポンをする。僕の番だ。広津氏傍から僕に云ふ。「君はピンポンなんかを軽蔑しさうな青年だつたがね。そして、ピンポンから軽蔑されさうな青年だつたが、非常に健康さうになつた。」僕は自分の自慢をそのとき二つ三つ思ひ出した。こんな自慢を思ひ出させたのは広津氏が悪いのだ。僕は中学時代に野球のキヤプテンをやつてゐた。柔道は選手を三年の時からやつた。試合に負けた記...
更新日: 2024/04/10
19双之川喜41さんの感想

 横光は 広津和郎から「君は ピンポンを 軽蔑しそうな 青年だった。ピンポンからも 軽蔑されそうだったけど 非常に 健康そうになった」と 言われて まるで 関を切るように 自慢を 思い出す。野球-柔道-陸上-水泳-木馬-器械体操など。とりわけ 野球は 欠員があったので 飛び入りで 活躍し その場には 竹下夢ニも いたという。空気銃は 二間離れて 人差し指と 親指の 間を 撃ち抜いたと 豪語する。一塁まで 三秒半で 駆け抜けると ほらを吹く。おまけに 十分間に 十五人を 殴打したと うそぶく。文学者にも 筋肉系が いたのには 驚いた。

更新日: 2023/02/22
0b3b967d01d8さんの感想

 考えてみると、私にも私なりの自慢話がある。  私がどうしても書き残したい自慢話をつれづれに綴ってみよう。    (習志野市 三浦邦雄)