横光は 広津和郎から「君は ピンポンを 軽蔑しそうな 青年だった。ピンポンからも 軽蔑されそうだったけど 非常に 健康そうになった」と 言われて まるで 関を切るように 自慢を 思い出す。野球-柔道-陸上-水泳-木馬-器械体操など。とりわけ 野球は 欠員があったので 飛び入りで 活躍し その場には 竹下夢ニも いたという。空気銃は 二間離れて 人差し指と 親指の 間を 撃ち抜いたと 豪語する。一塁まで 三秒半で 駆け抜けると ほらを吹く。おまけに 十分間に 十五人を 殴打したと うそぶく。文学者にも 筋肉系が いたのには 驚いた。
考えてみると、私にも私なりの自慢話がある。 私がどうしても書き残したい自慢話をつれづれに綴ってみよう。 (習志野市 三浦邦雄)