「ヒッポドロム」の感想
ヒッポドロム
ヒッポドロム
初出:「新小説 第廿七年第十號 九月號」春陽堂、1922(大正11)年9月1日

室生犀星

分量:約16
書き出し:曇天の灰白い天幕が三角型に、煉瓦《れんが》の塔の際に、これも又曇った雪ぞらのように真寂《まさび》しく張られてあった、風の激しい日で、風を胎《はら》んだ天幕の脚《あし》が、吹き上げられ、陰気な鳴りかぜが耳もとを掠《かす》めた、その隙間《すきま》に、青い空が広濶《こうかつ》とつづいていた。真赤な肉じゅばんを着た女が、飴色《あめいろ》の馬上であきの蜻蛉《とんぼ》のような焼けた色で、くるくる廻っていた。馬...
更新日: 2022/04/03
阿波のケンさんさんの感想

ロシアの曲馬団のブランコ乗りの娘に興味を持った。その娘と曲馬団についてぼ作者の夢想物語。