「世に出るまで」の感想
世に出るまで
よにでるまで

坂口安吾

分量:約19
書き出し:私は少年期にはスポーツに熱中していたので、小説なぞには興味がなく、立川文庫のほかにはスポーツ関係の読書が主であった。野球界という雑誌は当時からあったし、ファンという野球雑誌、それに陸上競技の雑誌もあった。しかし技術面の指針となるような記事が少いので、私が外国の本をはじめて買ったのもスポーツ関係のものであった。豊山《ぶざん》中学の同級生にボクシングに凝ったのがいて、この男がアメリカのボクシングの雑誌...
更新日: 2022/02/23
いちにいさんの感想

安吾は東大にも行ける才能はあったのに自己のアンチテーゼとして涅槃大学に行ったのだろう。しかし、作家の交友関係は面白い。決闘を申込んで握手をするなんざ、粋だね!

更新日: 2022/02/18
19双之川喜41さんの感想

 安吾は 小説家なのだから 少年時代には 少なくとも 文章を書くことには 慣れ親しんでいたと 私は わけもなく 思い込んでいたけど ところが さまざまな スポーツに 入れ込んで のめり込み 対局にある 生活を 送っていた とのことで その 意外性に 驚いた。岩波書店を 芥川龍之介の 甥の 葛巻のつてで 脅し 稚拙な 同人誌を 無理矢理 発行させた 挿話が 可笑しかった。