直木三十五
現代でも 文藝作家は 稿料について 出版社に 文句を つけることは 有るのかないのか 表向きには ほとんど 聞こえてこない。佐藤春夫が 勇敢にも 安すぎる 按分せよと 独自の 見解を 執拗に 展開するのには 吹き出してしまう。長閑な時代で 物価高で やむにやまれぬ 発言だったかは 判らない。直木賞やるから 黙っておれと 言う訳もないのが また 可笑しい。