「春夫偏見」の感想
春夫偏見
はるおへんけん
初出:「文藝春秋 第四年 第十號」文藝春秋社、1926(大正15)年10月1日

直木三十五

分量:約7
書き出し:◇少し何うも「文藝家の生活を論ず」は、得意のもので無さすぎる。餘り無さすぎて、私はそれを正すのに大して興味をもたないが、彼の名を信じて、このまゝこれを正義とする人があつたなら、その人は不幸であると思ふから、いかに支離滅裂であるかといふ事だけを手短かに書いてをく。それは救はれそうにもない春夫氏にでは無く——小部分でもあの論に賛成した人に對してゞある。◇一は四五人の作家の稿料が高すぎるからもつと減じて...
更新日: 2023/02/07
19双之川喜41さんの感想

 現代でも 文藝作家は 稿料について 出版社に 文句を つけることは 有るのかないのか 表向きには ほとんど 聞こえてこない。佐藤春夫が 勇敢にも 安すぎる 按分せよと 独自の 見解を 執拗に 展開するのには 吹き出してしまう。長閑な時代で 物価高で やむにやまれぬ 発言だったかは 判らない。直木賞やるから 黙っておれと 言う訳もないのが また 可笑しい。