03 校注 雨月物語
上田秋成
19双之川喜41 なかでも(菊花の契り)が胸を打つ。再会の約束が守れなくなってやむなく自らのいのちを絶ち霊魂(れいこん)となって友のもとに飛び身を棄ててまでも契りを果たす。推敲(すいこう)に推敲を重ね文章を練り直し驚くべき完成度を示してくれる。挿し絵を拡大しさらに拡大鏡を使ってながめると細部(さいぶ)にわたり気合いの入いった絵が目前に展開する。校注(こうちゅう)に助けられて読めて良かったと心から感じた。