「雨月物語」の感想
雨月物語
うげつものがたり

03 校注 雨月物語

03 こうちゅう うげつものがたり初出:「雨月物語」角川文庫、角川書店、1959(昭和34)年11月30日

上田秋成

分量:約283
書き出し:校注雨月物語雨月物語序一羅子撰水滸。而三世生唖児。二紫媛著源語。而一旦堕悪趣者。三蓋為業所※耳。然而観其文。各※奮奇態。四※哢逼真。五低昂宛転。令読者心気六洞越也。可見鑑事実于千古焉。余適有七鼓腹之閑話。衝口吐出。八雉※竜戦。九自以為杜撰。則一〇摘読之者。一一固当不謂信也。一二豈可求醜脣平鼻之報哉。一三明和戊子晩春。雨霽月朦朧之夜。窓下編成。一四以※梓氏。題曰雨月物語。云。一五剪枝畸人書一六一七羅...
更新日: 2024/08/09
65c8aadc88adさんの感想

19双之川喜41  なかでも(菊花の契り)が胸を打つ。再会の約束が守れなくなってやむなく自らのいのちを絶ち霊魂(れいこん)となって友のもとに飛び身を棄ててまでも契りを果たす。推敲(すいこう)に推敲を重ね文章を練り直し驚くべき完成度を示してくれる。挿し絵を拡大しさらに拡大鏡を使ってながめると細部(さいぶ)にわたり気合いの入いった絵が目前に展開する。校注(こうちゅう)に助けられて読めて良かったと心から感じた。