「神の如く弱し」の感想
神の如く弱し
かみのごとくよわし
初出:「中央公論」1920(大正9)年1月号

菊池寛

分量:約35
書き出し:一雄吉は、親友の河野が、二年越の恋愛事件以来——それは、失恋事件と云ってもよい程、失恋の方が主になって居た——事々に気が弱くてダラシがなく、未練がじめ/\と何時も続いて居て、男らしい点の少しもないのがはがゆくて堪らなかった。河野の愛には報いないで、人もあろうに、河野には無二の親友であった高田に、心を移して行った令嬢や、又河野に対する軽い口約束を破ってまで、それを黙許した令嬢の母のS未亡人に対する河...
更新日: 2023/01/04
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「神の如き弱さ」言い得て妙。相手が自分より高みにいることを悟り、敬意をもって見る。