「私」の感想
わたくし
初出:「改造 第三巻第三号」1921(大正10)年3月1日

谷崎潤一郎

分量:約30
書き出し:もう何年か前、私が一高の寄宿寮に居た当時の話。或る晩のことである。その時分はいつも同室生が寝室に額を鳩《あつ》めては、夜おそくまで蝋勉と称して蝋燭をつけて勉強する(その実駄弁を弄する)のが習慣になつて居たのだが、その晩も電燈が消えてしまつてから長い間、三四人が蝋燭の灯影にうづくまりつゝおしやべりをつゞけて居たのであつた。その時、どうして話題が其処へ落ち込んだのかは明瞭でないが、何でも我れ/\は其の...
更新日: 2024/02/04
b1167e85a79cさんの感想

不思議な味わいのある小説 何度も読み直してしまう 青春小説?にも読めるし、ある人間の独白とも読めるし、犯罪者のヒネクレた内面吐露?これをよんで谷崎潤一郎に初めて興味もった 今まで読まず嫌いですいません