「現代語訳 平家物語」の感想
現代語訳 平家物語
げんだいごやく へいけものがたり

06 第六巻

06 だいろっかん初出:「世界名作全集 39 平家物語」平凡社、1960(昭和35)年2月12日

作者不詳

分量:約49
書き出し:新院崩御治承五年の正月が来た。今年の内裏の正月の淋しさは又格別で、うち続く兵乱のあとでは、正月を祝う心持にもならず、拝賀の式はとりやめ、主上も出御されず、例年の宴会さえ行なわれなかった。陰気に湿った空気が御所の内々を満たし、正月らしい華やかさはどこにも見られなかった。世間は何となく不穏の気がみちみち、今に何か起りそうだという暗い予感が人々の心をとらえていたからである。正月五日、南都の僧のうち重立っ...
更新日: 2022/06/10
19双之川喜41さんの感想

 「清盛の医者は 裸で 熱を取り」と言われたほど 高熱で 苦しんだことは 世上 流布されていた。叡山の 冷水を 水風呂にして 入れると 水は たちまち 湯になったという。話の 盛りようは かなり 大袈裟である。伊豆の流人 頼朝の 首を とれなかったことは 無念と 言って 死んでいった。この有り様は むかし メンコの 絵ガラに 成っていたことを 思い出した。