06 第六巻
作者不詳
「清盛の医者は 裸で 熱を取り」と言われたほど 高熱で 苦しんだことは 世上 流布されていた。叡山の 冷水を 水風呂にして 入れると 水は たちまち 湯になったという。話の 盛りようは かなり 大袈裟である。伊豆の流人 頼朝の 首を とれなかったことは 無念と 言って 死んでいった。この有り様は むかし メンコの 絵ガラに 成っていたことを 思い出した。