「スザナの物語」の感想
スザナの物語
スザナのものがたり

――経典外聖書――

――けいてんがいせいしょ――

作者不詳

分量:約9
書き出し:バビロンにヨアキムという人が住んでいた。そしてこの人はスザナという妻をもらつたが、これはケルキアスの娘で、たいへん美人であり、神を恐れる婦人であつた。この女の両親も正しい人で、モーゼの律法《おきて》に従つて娘を教育した。さてヨアキムは金持でえらい人だつたが、家に接する美しい庭園を持つていた。そしてこの人は他のだれよりも尊敬されていたので、ユダヤ人たちがしげしげと出入りした。その年に人々の中から二人...
更新日: 2022/01/10
0c2892c2e65fさんの感想

いわゆるアボクリファである。 敬虔なるスザナを神が嘉しとされた、というよりはダニエルの叡知により救われたお話であり、今さらながらの聖職者の性的堕落を指摘するものでもある。やはり堕落した聖職者よりは敬虔なる俗人スザナの方が信者としてより正しいということなのでしょう。