「読書の態度」の感想
読書の態度
どくしょのたいど
初出:「良婦之友 第一卷第九號」良婦之友社、1922(大正11)年9月1日

芥川竜之介

分量:約8
書き出し:婦人《ふじん》に何《ど》ういふ書物《しよもつ》を讀《よ》ませたらいゝかといふ事《こと》を話《はな》す前《まへ》に、一|體《たい》、婦人《ふじん》のみに讀《よ》ませるといふやうな書物《しよもつ》があるかどうか、それを考《かんが》へて見《み》なければならない。すると、先《ま》づ裁縫《さいほう》の本《ほん》とか、料理《れうり》の本《ほん》とか、或《あるひ》は又《また》育兒《いくじ》に關《くわん》する本《...
更新日: 2024/05/06
19双之川喜41さんの感想

 芥川は 書物の選択は 読み手の 自由に任せるのが 良いとする。何を 読むかよりも 如何に 読むかが 大事であると云う。正直な態度で 読む。自己に 腰を据えて 掛かるのでなければ 一生 精神上の 奴隷に 成り下がると 説く。書き手としての 芥川の 矜持(きょうじ)のようなものも 伝わってくるように 想えた。

更新日: 2023/09/07
いちにいさんの感想

自由に読みなはれってか! 芥川でなくても言えるがな。

更新日: 2022/12/22
426880bd423cさんの感想

内容はとても簡潔。 「如何なる書物を読むかでなく、如何に書物を読むか」 そして「各々が好きなように読めば良い」 芥川の時代は余程、読書に対して窮屈な態度の人が多かったのかもしれません。 現代の読者も例外ではないでしょうが。