芥川は 書物の選択は 読み手の 自由に任せるのが 良いとする。何を 読むかよりも 如何に 読むかが 大事であると云う。正直な態度で 読む。自己に 腰を据えて 掛かるのでなければ 一生 精神上の 奴隷に 成り下がると 説く。書き手としての 芥川の 矜持(きょうじ)のようなものも 伝わってくるように 想えた。
自由に読みなはれってか! 芥川でなくても言えるがな。
内容はとても簡潔。 「如何なる書物を読むかでなく、如何に書物を読むか」 そして「各々が好きなように読めば良い」 芥川の時代は余程、読書に対して窮屈な態度の人が多かったのかもしれません。 現代の読者も例外ではないでしょうが。