死体置場への招待
したいおきばへのしょうたい
――ある老フェミニストより
――あるろうフェミニストより分量:約4分
書き出し:拝啓お嬢さん、わたしは死体屋です。こんなことをいうと「キャー、あらいやだ」とあなたはおっしゃるかもしれない。でもほんとうです。わたしは死体屋です。うす汚れた白衣を毎朝まとって、皺だらけの手にキラリと光るメスをもって、モルグの中に降りてゆく死体屋です。でも殺し屋ではありません。そればかりか、この世で一番尊い職業だと思っています。「そう、どうせ職業に貴賤はないでしょう。でもわたしには関係ないわ。そんな...