「閑日月」の感想
閑日月
かんじつげつ
初出:「中央公論 第二十三巻第十二号」1908(明治41)年12月1日

正宗白鳥

分量:約10
書き出し:北も南も二階建の大きな家に遮《さへぎ》られてゐるが、それでも隙間を漏れて、細い光が障子の隅にさしてゐる。小春日和にこの谷底のやうな部屋も温かくて、火鉢の炭火《すみ》も消えかかつたまゝ忘れられてゐた。山地佐太郎は中古《ちゆうぶる》の括枕《くくりまくら》に長く髮の伸びた頭を乘せて仰向けに寢てゐること既に二三時間。目は開いてゐるが、心はとろ/\と眠りかけ、心臟の鼓動ものろい。壁一重隔てゝは、天氣のいゝせ...
更新日: 2025/04/12
猫のにゃんたろうさんの感想

まさに閑日月という作品。今の時代にない良さが伝わってきます。

更新日: 2025/03/17
8eb05d040692さんの感想

ぐうたらな感じでいい加減な叔父さんかも知れないが、どこか憎めない。

更新日: 2025/03/12
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  叔父さんは 甥っ子に ここでは ねたまま いろんな 音が 聞こえると 自慢げで ある。オルガン 琴 三味 夜静かには 寄席の 囃子も 聞こえる。妻が 外出から 帰宅 したので 連れ 立って 寄席に 出かける。なんとも 脱力 するような 閑日である。