「蚊帳の研究」の感想
蚊帳の研究
かやのけんきゅう
初出:「東京朝日新聞」1908(明治41)年8月18日

寺田寅彦

分量:約4
書き出し:自分は蚊帳が嫌いである。しかし蚊に責められるのはそれ以上に嫌いだから仕方なしに毎晩このいやな蚊帳へもぐり込んで我慢している、そしてもう少し暑苦しくない心持のよい蚊帳が出来ぬだろうかと思う。一夜寝ながら色々考えてみた。第一に蚊帳の内と外とで温度がどれだけ違うだろうかと思って夜中に寒暖計を持って出たり入ったりしてみたが残念ながら大した差はなかった。しかし人体に感ずる暑さは必ずしも寒暖計の示度ばかりでは...
更新日: 2022/10/09
e4c0eb387665さんの感想

今だったら、DCⅤのリチウム電池駆動のファンを装備した新型蚊帳があっても良さそうだが、蚊帳自体が入手し難い。UNHCRやUNICEFで難民キャンプでマラリヤ蚊を防ぐに使っていたりはする。しかし先生、相当神経質。もう住環境が違いすぎてなかなかノスタルジックなイメージを持つことも難しいが、エコロジカルな道具では究極の選択では?忍耐力というエネルギーを我々が取り戻せるかどうかは「知らんんけど」。