「猫六題」の感想
猫六題
ねころくだい
初出:「東京朝日新聞」1908(明治41)年9月1日

寺田寅彦

分量:約4
書き出し:この頃猫の話が流行《はや》るからここにも少しばかり集めてみる。猫と三味三味《さみ》の音《ね》は何処で出るといえば無論三筋の絃《いと》から起るが、絃自身から直接に空気に伝わる音は割合に弱いものである。大部分の音は絃につれて振動する胴に張った皮から空気に伝わる。単に絃を張った皮のみならず裏の皮からも伝わる。それだから三味を弾く時には裏の皮を身体にくっつけては駄目な訳であろう。要するに三味線の音の大部は...
更新日: 2025/01/02
65c8aadc88adさんの感想

雙喜  /三味猫 音は 三味に 張った 猫の皮から 大部分 出てくる。  /猫ピア 仕切った箱に 猫を閉じ込めて 触ると イロイロな 音程で にゃーとなく。  /猫宙 尻尾が 上にくると 四つ足 着地するから くくりで 身のこなしを知る。  /猫電気 皮で 擦ると 何時も 陽電気猫。  /保護色 寝てても 常時 警戒体制。  /猫知恵 呼び鈴を 押す。 /火事を 主に知らせる。 /閉めだし食うと 戸を ノックする。 /子を産むと 取り上げられるので 主の書斎に 生み付けた。   猫から学ぶとは   それは 猫学問と 呼ぶのかもしれない。   15:39 日没 直前 灰色 不二 遥拝。       

更新日: 2022/12/15
e282c4298175さんの感想

猫に対する味わい深い詳察。我々と二千年以上共に過ごしていても、わからないところが以前多い