「女忍術使い」の感想
女忍術使い
おんなにんじゅつつかい
初出:「文学界 第五巻第八号」文藝春秋新社、1951(昭和26)年8月1日

坂口安吾

分量:約7
書き出し:二、三週間前、熱海へ寄ってきた某記者が、「林芙美子さんからです」と云って、ウイスキー一本ぶらさげてきた。例の桃山荘で仕事中の由であった。彼はその翌日、林さんの仕事ぶりを偵察に行くというから、「よろしく伝えて下さい」その晩、彼はくさって戻ってきた。「坂口さんから、よろしく、という御伝言が宙ブラリンになりまして。この鼻の、ここんところへブラ下ってるんですけど、見えませんか。林さんはすでに東京へ戻ったそ...
更新日: 2025/02/04
65c8aadc88adさんの感想

雙喜 題意は 林芙美子である。彼女は どこに行っても 「同じ場所にいるようだわ」と うそぶく。突然 芙美子は 太宰が 仕事をしているところに 大勢で 押しかけたりする。神出鬼没の 彼女のことを 坂口は 忍者に みたてたのであろう。破天荒な 文筆家同士の 交流を うらやましくも 感じた。