「歴史探偵方法論」の感想
歴史探偵方法論
れきしたんていほうほうろん
初出:「新潮 第四八巻第一一号」1951(昭和26)年10月1日

坂口安吾

分量:約20
書き出し:私は歴史については小学校一年生でちかごろ志を立てて読みだしたばかりだから多くのことは知らない。けれども、一年生ながらもお歴々の大先生方の手前をはばからず言わなければならない一ツのことがあると思うようになった。それは歴史というものはタンテイの作業と同じものだということである。ところが歴史学者はタンテイ作業が劣等生で、その方法に於て筋が立たず、チンプンカンプンで、犯人を牢屋へ閉じこめるわけではないから...
更新日: 2025/01/09
65c8aadc88adさんの感想

雙喜  坂口は 歴史作業は 探偵の作業と 同じものである 。なぜなら 全て  証拠によって 史実を判断するもの だからである。 この推理 作業において  劣等生が  歴史を解明しようとすると  話は こんがらがってくると  立論する。 遠い昔のことを  厳格な 証拠 手法を適用して  解明しようとするのは  無理な点も あるとは思うけど  基本的な 姿勢としては  著者が  展開するところの 主張通りであると 感じた。06:50