川喜 坂口は スタンダールは 文学の 野人であったと 云う。スタンダール自身の 文学の 興味は 筋立て的で 線的な 興味が 一行ずつ 動いていくとする。彼は 性格を 主目的に 展開しないけど 最後には 性格が 滲み出て来る 構成であると 分析してみせるのである。いわば 直木賞的な 文体が 芥川賞的な 高みに 達すると いうことか。難解でありながらも 鋭い 分析と 想った。 12:59
スタンダールの 小説は 一行ずつ 動いていく。それも 線的な 動きをする。百行に 二十人位の 人物が 現れ 一見 脈絡に 欠ける ように 見えるけど 突然 生身の人間を 浮かび上がらせる。このような 読後感を 持ったことが なかったので ありきたりな 陳腐な 感想からは 今一歩 抜け出す ために 精進に 努めないと 認知症の 鸚鵡にも 劣ることに 成ってしまうと 感じた。