「偽悪病患者」の感想
偽悪病患者
ぎあくびょうかんじゃ
初出:「新青年」博文館、1936(昭和11)年1月号

大下宇陀児

分量:約52
書き出し:(妹より兄へ)××日附、佐治さんを接近させてはいけないという御手紙、本日拝見致しました。いつも通り、いろんなことに気を配って下さるお兄様だけれど、喬子《きょうこ》、今度の御手紙だけはよく判んない。佐治さんは、喬子が接近したのでもないし、接近させたんでもないの。お兄様だって御承知の通り、お兄様や漆戸《うるしど》と同期生だったんですって。アメリカから帰られると、すぐ漆戸を訪ねていらっしゃって、それ以来...
更新日: 2022/12/19
0c2892c2e65fさんの感想

兄妹の書簡でのやり取りから真相をあぶり出す展開には納得するしかない。読むだけの価値がある。