「厄払い」の感想
厄払い
やくばらい
初出:「文藝倶樂部 第二巻第九編臨時増刊 海嘯義捐小説」博文館、1896(明治29)年7月25日

徳田秋声

分量:約5
書き出し:正兵衛といえるはこの村にて豪家《ものもち》の一人に数えらるる程の農民なるが、今しも三陸|海嘯《かいしょう》の義捐金《ぎえんきん》を集めんとて村役場の助役は来《きた》りつつ、刀豆《なたまめ》を植えたる畑の中に正兵衛を見つけて立ちながら話す。それでは東北に大海嘯《おおつなみ》があったため三万の人が亡くなったというのだね、まあまあ近辺でなくて僥倖《しあわせ》だった、何百里とあるのだから、とんとさしさわり...
更新日: 2024/12/31
65c8aadc88adさんの感想

双喜 題意は 三陸海岸の 大嘯(だいしょう)大津波の 義援金を 徴収にきた 村の助役を 自分の らちもない 苦労話で 煙に巻き 追い返して 厄(役)払いしたと うそぶく 呆れた 豪農の 心温まらない 話しである。昔は このようなひとは 普通にいたようだ。今でも 珍しくはない。  快晴。07:59

更新日: 2024/02/01
6306a2e9f80aさんの感想

嫌な親父のように見えるが、一日中地べたにかがんで暮らす農民ならこういう考えにもなるだろう。なたまめの虫を取る手を止めない熱意のある人なのが良い。

更新日: 2024/01/20
8eb05d040692さんの感想

まぁ、こんな人も居ますよね…