「花幾年」の感想
花幾年
はないくとせ
初出:「旅 第二十一巻第四号」1947(昭和22)年4月

折口信夫

分量:約7
書き出し:東京の春があらかた過ぎてから、ことしの花はどうだったかと思い出した年があった。自分だけかと思って、恥しいことだとひとりで赭《あか》くなって、誰にも言わなかった。五月近くなってから、「ことしの花は、どうだったけなあ」一人言い二人言い、言い出す人が、ちょいちょいあって、不覚《ふかく》人は、私ひとりでもなかったことを知った。併《しか》し痛切に感じたのは、やはり私位のものだろう。その前年も、その亦《また》...
更新日: 2025/01/02
65c8aadc88adさんの感想

喜双 折口は 師匠筋でもある 柳田国男先生を  お迎えするために  宿を用意していたけど  数年にもわたって  先生の 急用のため に お会いすることが できなかった。戦時下ということもあり 桜花にたいする憧憬が いよよ 抑えきれなかったのであろうか。平和あっての 花の愛でがいであり 散りゆく桜花に 硫黄島での 戦火に散った 最愛の 御子息をしのぶ。静かなる 反戦の 鎮魂の歌である とも感じた。01:59

更新日: 2024/04/11
8eccbdaa1729さんの感想

しみじみと切なくも希望を感じるものだった。

更新日: 2024/04/09
d62769ff0ad0さんの感想

最後の一首が哀切。

更新日: 2024/04/06
8eb05d040692さんの感想

どんな時世であっても桜を愛でたくなる。敬愛する人とならよけいに

更新日: 2024/02/19
cb06b68471b9さんの感想

戦争のさなかでも、花を愛でる人々はいたのですね。当たり前の日常に、戦争という異常が覆い被さっていたと言うべきか。

更新日: 2024/02/19
c4d08009d054さんの感想

いい話ですね。花の長閑さと惜しむ心が出ている。