まだまだ。
悟浄は 学びとらなければならない 実行力が大事だってことを 自身に 常に 言い聞かせている。 求道者としては 師▫猿▫豚からも いろいろと吸収する。 佳作とは 言い切れず 抜きん出た作と思う。
沙門悟浄の手記は中島敦の超短編の、孫悟空、沙悟浄と猪八戒の話。さして印象に残る程の内容はなかった。
悟浄の一方的な感想・推察がひたすらに垂れ流されているのが好みである。 今作品に現れる「悟浄から見た仲間たち」は現代に生きる我々の劣等感と尊敬の感覚と全く似ている。 実は仲間たちを推察し、尊敬の眼差しを向ける悟浄にも「才能」がしっかりと在り、人の事ばかりみえているのに自身のことは評価していない悟浄の性格が自身と似ていて好み。
面白かった
「目に一丁字の無いこの猴の前にいるときほど、文字による教養の哀れさを感じさせられることはない」 この台詞に声を上げて唸ってしまいました。自分を振り返ると、本やテレビやネットなどで色んな事を知ったつもりでいたものの、その本物にはほとんど触れたことがない。沙悟浄の言葉は無知でありながらそれから目を逸らす我が身に深く鋭く突き刺さりました。 中島敦はこういう、誰もがぼんやりと、密かに、しかし確実に抱える悲哀や葛藤をの正体をいとも巧みに捉え、抉るような言葉で形を与える。素晴らしい作家です。
素晴らしい!屈指の名作です。読みやすく、中島敦初心者にもオススメ。
漢文の先生だから漢語が多いけれど、それが快いリズムになって読みやすいし、わざと力んだオーバーな言葉遣いがユーモアにつながっている。 ボヤッキーの沙悟浄さん、周りがスーパーマンばかりで大変だね。 でも、そんなスーパーマンのスーパーな部分をしっかり見つめて良さを認められるあなたも充分スーパーだと思うよ。
ファンタジーでした(*´ー`*)でも、参考になるところもあったなぁ。
私は八戒であったのに、その事に気づいていながら、認めない自分が、今ようやくわかりました。ありがとうございました。★☆
題名のままの内容だった
楽しく切ない
沙悟浄もまた、観測者たりうる洞察力故に特別な存在であるのでしょうね
悟浄から見た西遊記。 悟空への憧れ、三蔵への敬愛の原因究明、八戒への憧れ。 そして、何も特徴のない、行動の情熱を持たない自分への叱咤。 夜の星を見ながら考える。 彼は、三蔵の一番の理解者なのかもしれない。悟りに、近い男。
沙悟浄の仲間に対する心理分析が秀逸。すごく自分勝手な分析だと思うが、かなりの確率で当たってそう(笑) 自分も、この作品の沙悟浄のようにクールに生きたいが、どう足掻いても猪八戒になってしまう(笑)