「狐憑」の感想
狐憑
きつねつき

中島敦

分量:約12
書き出し:ネウリ部落のシャクに憑《つ》きものがしたといふ評判である。色々なものが此の男にのり移るのださうだ。鷹だの狼だの獺だのの靈が哀れなシャクにのり移つて、不思議な言葉を吐かせるといふことである。後に希臘人がスキュティア人と呼んだ未開の人種の中でも、この種族は特に一風變つてゐる。彼等は湖上に家を建てて住む。野獸の襲撃を避ける爲である。數千本の丸太を湖の淺い部分に打込んで、其の上に板を渡し、其處に彼等の家々...
更新日: 2021/03/25
paltaさんの感想

獺 かわうそ 靈 たましい・れい 希臘人 ギリシャじん 獨木舟 カヌー・まるきぶね 水狸 ビーバー・うみだぬき 實 み 傳へられて 伝えられて 剽悍 ひょうかん 禦いだ ふせいだ(抵抗した) 栖處 すみか・ねぐら 蠻人 ばんじん 猶、倦まない なお、あぐまない 實際 じっさい 剽盗 ひょうとう(おいはぎ) 愈々 いよいよ 奸智 かんち 爐 いろり 莫迦面 ばかづら 辯じよう 弁じよう 奸譎 かんきつ 斃れた たおれた

更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 中島の作品は どれも深い感動を 読み手に残す。 展開は巧みだし 強烈な印象を読み手に残すと感じた。

更新日: 2019/10/11
b9ef941530ccさんの感想

狐憑は中島敦の超短編の、シャクという語りが、最後には住民の食物として食われる話。残酷だが、さもありなん話だ。

更新日: 2018/03/03
gnosaさんの感想

一人の作家の死を描くグロテスクな話。

更新日: 2017/06/13
bf5bf68d536eさんの感想

いい小話

更新日: 2017/03/20
tatsu.さんの感想

手塚治虫が描く歴史マンガのような味わいでした。救いのない結末…。もし誰かが真実を知ったら…。

更新日: 2017/01/14
f152cd8a3cdfさんの感想

作家が、まだ、作家と呼ばれていない頃の話。本当にこういうことがあったのではないかと思った。

更新日: 2016/06/30
1b95002abedaさんの感想

読み応えのある作品ではあるけれど、結末には驚いた。

更新日: 2016/04/02
eto.さんの感想

物語を創作することが、周りからは何かに憑かれているように見えたのか。 それにしても、主人公の結末にはぞっとした。

更新日: 2015/07/02
4a057a6a03e0さんの感想

久々にゾッとする物語を読んだ。 蒸し暑い夏の夜にオススメ。

更新日: 2015/06/19
80a6b5c171cbさんの感想

初めて読んだ。中島敦の作品は本当に少ない。しかし、心に残る物ばかり。 どこに隠れていたのかな、これ。