オーラだけで、鳥が打たれたと感じたってすごい妄想だ
まばたき禁忌は 拳闘▫ラグビーもときくけど 弓道までもとは 驚いた。 中島は 自称 寓話作家とこの文中で言っているので 其の意は 修行は限り無く 奧が深いとでも 読み解けば 良いのかもしれないと感じた。
中島敦の名人伝は弓射を極めた名人が弓を射るにも弓を用いず。晩年老名人は、ある家で置かれてあった弓を見て、これは何でどの様に使うのかと、何度も聞いてきた。家の主人はこの老名人は弓を本当に忘れているのに驚く。これ以後、邯鄲の書家、画家、職人らはその道具を使わなくなった。という話。
中学の頃に読んで中島にはまった。ほぼ50年ぶりに読んだが、やはり面白い。
師匠と弟子 世界一になりたいと思う弟子 それには師匠にも勝たねばと思う志 ジャキーチェンの映画などでは 師匠と弟子が最後に戦い師匠が負けて「もうワシに教えることはない。ゆけ!山を降りろ!」といって弟子が悪敵のもとに一人乗り込む、「両親の仇」と言いながら。 ところが、この物語は弟子に殺されると思った師匠が本当は我々より強い名人がいる。その老人を倒さなければ真の名人と言えない。と対象をすり替え自己防衛した。弓の技量は教えられても弓の精神、武道の心は教えられなかった。
落語のように落ちがある、こんなに洒落た作家がいたこと、今まで気づかずいたなんて❗全て読破したいと思った出会い作品。
ラストが秀逸。作者の早世が惜しまれます
読みやすい