瞬きをしないと目が干からびるぞとか、虱やら遠方の柳の葉やらがもう修行が過剰な少年漫画みたいと思ったり。
以前、読んだかも知れないが、名人の極致は、まさにそれを忘れ去るということか。
紀昌が 深刻な認知症でないとしたら 何を学びとれば良いのか。 真似は 難しい。 何事も 高みを目指すには 突き抜けるほどの 自己研鑽が できれば とでも解するべきかと思った。
中島敦の名人。
前半部から後半部への展開によって、真に道を極める事の神秘性を表現している様に感じられた。何事にも常人の理解を越えた領域があるようだ。
いくら腕に自身があるからと言って喧嘩中の妻に向けて矢を射るような人と絶対結婚なんかしたくないな。とはいえ序盤の基本こそが重要という考えは納得させられる。
非常に格調高い文体で書かれたアイロニーに満ちた話。その対象がどこに向かっているかという点は諸説ある。
プロのスポーツ選手は、その動作を無意識でおこなうが、真に道を究めた達人は概念すら無意識のものにする。
面白い
達人が達人足らしめる理由が本末転倒で面白かったです。でも、実際そうかもしれない(笑)