めいさく
きれいだった。
教科書で読んだ時は漢字が難しく何度も何度も辞書を引いた記憶がある。(今回も何度も検索したが。)酒見賢一著「後宮小説」を読んだ時はこの作品を思い出し文庫で読み直した。その時も苦労した。友に伝えた詩が本人が望んだ様に風流人に支持されたら幸いだ。ハッピーエンドを望む。
なんか、涙がでてしまった。
臆病な自尊心と尊大な羞恥心。 人間は誰でも猛獣使いであるが、なにかのきっかけや生き様の積み重ねで、制御できずに自らが猛獣に飲み込まれてしまうことがある。 しかしその獣もまた、人間だからこそ誰もが持っている苦悩そのものではないだろうか。
中学校だったか高校か忘れたけど、教科書に載ってたのを懐かしくなって読んだ。 中途半端に才能があるより、凡人の方が幸せなのかもしれない。
(ようわからんが)ある奴はもともと頭が良かった文官やけど、詩人になろうとしていた。が。全然売れひん。そんで虎になってしもうた、自分のプライドが虎になって現れとる。自分はも少しで虎になってしまう… と男はとても悩んどる。 畏怖嫌煙つう四字熟語を初めて知った。何度か読み込んで、おもろい本だと思った。
感情が強い作品
有りがちな おずおずした自尊心。不要なまでの羞恥心。自らの無能を認める恐怖心。 虎にもなりきれずに そのために 苦しみは 一層深まるのであろうと 感じてしまった。
学生の頃に教科書で知り、何度も読み返している。臆病な自尊心と尊大な羞恥心。挫折が怖くて努力せず、かといって馬鹿にもなれず。斜に構えたようなことばっかり言っていた。心の中を言い表されたように感じられた。
人間の性や欲情が自分をダメにしてあげくには山に入って人喰い虎として生きてくしかないとなり、虎としていきるか人としていきるかが悩みどころである。
中島敦の山月記に出てくる李徴の役人時代の友人の袁さんのさんとはどんな漢字なのか、青空文庫では×表記でわからないいない
少し、この李徴の態度に身に覚えがある自分としては、読んでいて心に深く刺さってくる作品でした。 文中の「才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰」がそのまま自分に当てはまっているように思えるので、まだ人間であるうちに直せねばと思いました。 短編でサクッと読める物語ではありますが、そこらそこらにいろいろな言葉が散りばめられているので、サッと目を通すだけでなく、一度熟読してみるのもいいと思います。 特に、李徴の言葉に自分に通ずるところを見出した人は、しっかり読み通しておくことをおすすめします。
まさに“トラ”ジティ
今も全く色褪せない、哀しい話。スポーツにせよ、創作にせよ、何かの道を究めんとする人間には心に来る。
凄い。 こんな名作を今まで読んでこなかったことを後悔する。 あの作家やあの作家ならこのネタで500ページくらいの冗長な作品にしちゃうんだろうなあ…
誰の心にもある 臆病な自尊心と尊大な羞恥心 醜い心 李徴は、すごく悲しい人だ
高校の授業で初めて読んで以来、何度も読み返していますが本当に名作です 内容、構成 すごいと思います
教科書にのっていた頃から、好きな作品であったが、年を取ってから読むと更に好きだと思えた。実際に自分も何も成さなかったからかもしれない。
人は誰でも心に虎の影を宿しているのだろうと思った。自らの虎を見つめ直し、それに飲み込まれてしまわないように改めることが、主人公へのせめてもの弔いになると感じた。