「狐」の感想
きつね

新美南吉

分量:約17
書き出し:一月夜に七人の子供が歩いておりました。大きい子供も小さい子供もまじっておりました。月は、上から照らしておりました。子供たちの影は短かく地《じ》べたにうつりました。子供たちはじぶんじぶんの影を見て、ずいぶん大頭で、足が短いなあと思いました。そこで、おかしくなって、笑い出す子もありました。あまりかっこうがよくないので二、三歩はしって見る子もありました。こんな月夜には、子供たちは何か夢みたいなことを考え...
更新日: 2023/11/01
8eb05d040692さんの感想

夜ということもあって、何気ない一言が大きくなって怖いものに変わる。 そんなお話しだと思いました。

更新日: 2023/09/30
ba5194e78df6さんの感想

楽しみました。

更新日: 2023/04/17
1f17c1aa8f6aさんの感想

下駄屋のおばさんはやさしさから、子供たちの不安を消すために人芝居うってくれたが子供たちはそれがただのなぐさめだと見破った。 それに対し文六の母は子供の不安に真摯に向き合った結果、文六は泣いてしまい、自分も泣くほど入り込んでしまったのだと思う。 最終的に文六の狐に憑かれるという不安は 、新たな不安を呼んだとはいえ、解消されたのではないか。

更新日: 2021/08/01
52abd49769ecさんの感想

短い話ながらも、当時の農村の子どもの暮らし、子どもの心が丁寧に描かれている。幼い子どもの感じる不安な気持ちと母の愛情がどんな時代でも涙を誘う良作。

更新日: 2019/11/06
19双之川喜41さんの感想

 夜に下駄をおろすと 狐になると言われた文六は 母親に 狐になったらどうするか たずねる。 母親は 自分も下駄をおろして狐になると答える。 猟師の犬が迫ってきたらどうするかときく。 びっこをひいて犬に喰われるから その間に 文六は逃げろと言う。 寝物語なのに 母親と一人子は 涙を流す。 祭りの様子の描写 子供達の心理描写が 見事だと感じた。  

更新日: 2017/06/18
0530da0ae1adさんの感想

新美童話の中でも最も好きな作品です。母親が子どもを慈しむ思いや、幼子が母を求める気持ちが切なく伝わってきて、読むたびにじんわりきます。        でも、あのお母さん、 文六ちゃんが泣くのをわかっていながら、なぜわざと「母ちゃんはびっこをひきひきゆっくり…」なんて言うんでしょうね。きっと、可愛い息子が 無条件に自分を求めてくる うれしい瞬間を、味わいたかったのでしょうね。

更新日: 2017/04/24
d8f88249b919さんの感想

心がじんわりほつこりしました。