ちょっと切ない話でもあるけど、良い話だった
おじいさんのお話を、自分も聞いている気持ちで、入り込んで一気に読みました。 話している語調のあたたかさが、伝わってくる気がしました。
「お話」の中の情景がさぞかし綺麗だろうなぁと思った。今、おうちの本屋は続いているのか、新しい仕事に変わっているのだろうか?なお★5だがシステム上星が1つしか付かず。
灯りの無い生活から、行灯、ランプ、電気と移り変わっていく様子は、電報から電話、携帯電話、スマホと通信方法が移り変わってきた現代と重なるものを感じた。 これから先の未来も、どんどん変化して行くのだろうが、変化の中に居る人々の生活や想いを、忘れないでおきたいと感じた。
ランプ屋なので 電気には 反対である。 いわく 「電線を伝って、夜中に、狸や狐が、やって来て、田畠を荒らす。」 時代の流れを受けとめ 本屋に 転職する。 売れ残りのランプを 吊るし 石を投げつける場面は 感動的であると感じた
小学生のと気に読んで以来、50年近く経って読み返したとき、巳之吉の潔さが伝わってきた。 文明開化に対する認識の在り方が若いときと身を固めてからで変わるのは誰しも身に覚えのあることだろうが、巳之助のような訣別を選択できるとは思えない。 新美南吉の眼に今の時代が見通せていたかのように思える。
おじいさんはかっこいいと思う。 なぜなら、売れなくなったランプを、石を投げつけて壊し、新しいことを理解していったから。
南吉さんの作品が良く伝わっていていいなと感じました❗
心温まるいいお話だった。さすが新美南吉。テーマも非常にわかりやすいし、通読性も抜群でした。 ランプ売りの可愛らしい描写や「みかん色の光」って表現が、淡い光の色をぼんやり想像させて素敵。
自分の足元が揺るがされたら、そら認めたくないわな
ごんぎつねや手袋を買いにもいいけれど、自分はこの作品に一番感動しました