「猫町」の感想
猫町
ねこまち

散文詩風な小説

さんぶんしふうなろまん初出:「セルパン」1935(昭和10)年8月号

萩原朔太郎

分量:約28
書き出し:蠅《はえ》を叩《たた》きつぶしたところで、蠅の「物そのもの」は死にはしない。単に蠅の現象をつぶしたばかりだ。——ショウペンハウエル。1旅への誘《いざな》いが、次第に私の空想《ロマン》から消えて行った。昔はただそれの表象、汽車や、汽船や、見知らぬ他国の町々やを、イメージするだけでも心が躍《おど》った。しかるに過去の経験は、旅が単なる「同一空間における同一事物の移動」にすぎないことを教えてくれた。何処...
更新日: 2024/02/03
8eb05d040692さんの感想

全体的に面白かったけと、書いてあることがちょっと難しい

更新日: 2020/04/09
69fddfea9dfdさんの感想

どこかにあるかもしれないなら私も猫町に行ってみたいと思った。

更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 郊外の樹木の鬱蒼と繁った大学の校内で 道に迷った時のことが 心に浮かんだ。 流石に「左右」逆転は 無かったけれど 標しをうしない 迷い猫のようで心もとなかった。 散文力にも 驚嘆した。

更新日: 2018/06/20
しまさんの感想

見知った道や町並みが、ふと知らない場所に思えること。 経験があるだけにぞくりとさせられる。読ませる技術にも感服。

更新日: 2018/04/19
86907b788e63さんの感想

不思議な気分になる小説である。猫街 そのタイトルも素敵である。

更新日: 2018/04/17
07aaa4741951さんの感想

わかりますか?

更新日: 2017/11/15
芦屋のまーちゃんさんの感想

薬物中毒者の幻覚 と言ってしまえば何ら文学的でも詩的でもない 東スポ的だ 朔太郎は「夢」がkeyだ 犬だか猫だか知らぬが 日常からタイムトラベルしたような見知らぬ街に行くというのは 願望だ 現実逃避だ 人間に疲れたから猫町を見たのだろう 孤独になりたいと思って実際独りになると急に人恋しくなる 田舎暮らしも3日が限界 都会の雑踏はやはり雑踏である理由がある 田舎者が田舎を捨てるのはやむを得ない

更新日: 2017/08/05
e4b196dae95dさんの感想

雰囲気がよくでている。 創造力を薬に頼るのせこい

更新日: 2017/06/19
なまにえさんの感想

自分が迷子だと気がついたときすぐに「戻らなきゃ」と、思うけど焦れば焦るほど目的の方向がわからなくなる感覚。私もとても分かる。なまにえ