南部修太郎
京都からの夜行列車に派手な女が乗ってきた。その後厳つい青年が…。女は座席で横になり寝始め暫くすると立てた足から着物がハラリと落ち白い脚が露わになる…意外な展開となる。
昔、橋の上で、果物の皮を細く剥き、川面に達した頃には、懐中物を、すりとるという、手口があったそうな。 車中で、ことさら、和服の寝乱れ姿を晒し、その隙に盗む、箱師は、いささか、技巧に欠けるかな。