「ぢいさんばあさん」の感想
ぢいさんばあさん
じいさんばあさん
初出:「新小説」1915(大正4)年9月

森鴎外

分量:約15
書き出し:文化六年の春が暮れて行く頃であつた。麻布龍土町《あざぶりゆうどちやう》の、今歩兵第三聯隊の兵營になつてゐる地所の南隣で、三河國奧殿の領主松平左七郎|乘羨《のりのぶ》と云ふ大名の邸の中に、大工が這入つて小さい明家《あきや》を修復してゐる。近所のものが誰の住まひになるのだと云つて聞けば、松平の家中の士《さむらひ》で、宮重久右衞門と云ふ人が隱居所を拵へるのだと云ふことである。なる程宮重の家の離座敷と云つ...
更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 癇癪もちのじいさんは 以前 刃傷沙汰を起こして ばあさんとは 離れて暮らしていた。 数十年ぶりに 共に暮らすようになり 仲好く過ごす。 経験が 人を丸くするとしみじみ感じた。