「神神の微笑」の感想
神神の微笑
かみがみのびしょう
初出:「新小説」1922(大正11)年1月

芥川竜之介

分量:約27
書き出し:ある春の夕《ゆうべ》、Padre Organtino はたった一人、長いアビト(法衣《ほうえ》)の裾《すそ》を引きながら、南蛮寺《なんばんじ》の庭を歩いていた。庭には松や檜《ひのき》の間《あいだ》に、薔薇《ばら》だの、橄欖《かんらん》だの、月桂《げっけい》だの、西洋の植物が植えてあった。殊に咲き始めた薔薇の花は、木々を幽《かす》かにする夕明《ゆうあか》りの中に、薄甘い匂《におい》を漂わせていた。そ...
更新日: 2023/06/05
鍋焼きうどんさんの感想

神道は日本古来からのアイデンティティで、これを西洋の宗教と比較すべきではないのかもしれない。また、所謂宗教のカテゴリにいれていいものか疑問にすら思う。ましてや勝ち負けで論ずべきか。個々の日本人には必要に応じて心の処方箋としての宗教が役に立つかもしれない。でも日本のアイデンティティが外来の宗教に取って代わることは今後も一切無い。

更新日: 2022/04/18
2c4f69358a48さんの感想

山川草木悉皆有仏性 人類はもともとやおろずの神々を信仰しています。 ギリシャ、ローマ、ケルト、ゲルマン、オリエント、インド、唐土、日本等々 一神教は邪教です。 人類を共食いさせます。 気をつけましょう。

更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 支那や 印度も変わったので 西洋も この国の人に 変わらなければいけないという。 多神教の 日本は 唯一神の宗教に 屈服しない。 天岩戸を 描き 関係を、鳥瞰する。 鋭く 深いと感じた。

更新日: 2017/02/23
h2moo4さんの感想

キリスト教の宣教師が老人を象った日本の「八百万の神」と問答する話です。 井沢元彦氏の「逆説の日本史(2)」で紹介されていて、気になったため読んでみました。 日本人の宗教観を大まかながら、分かりやすく伝えていると思います。

更新日: 2015/11/30
b86b7f708c75さんの感想

この小説は読むのは2回め。最初に読んだときより感動しなかった。面白さは謎の老人が現れたときで、それ以外は普通。