とても温和で 丁寧な 医者だったとおもわれます。 破傷風でも 完治できたのかと 感心しました。 作者の親との関係も うかがい知れて いい感じ。
花房という医者親子の話。 医学の話、さすが鴎外先生は当日医者だったせいかリアルに書いてます。 顎の外れた患者を、解剖学的知識を駆使して鮮やかに治した話、「一枚板」のように筋肉をこわばらせ痙攣させる破傷風患者の少年、 腹が張って苦しむ女。腹水か悪性腫瘍かと判別しかねていたが、聴診器をあてて何のことはない「生理的腫瘍(=妊娠)」だったことが発覚した話…。 いろんな患者に対応する若先生 そして経験に基づく適格な診療を行う老先生の話。なかなか愉快でした。