鴎外の楽屋裏の管見である。 地の文は 口語体で 対話は 東京語にした。 太夫の口吻に 古びをつけ 調度の名は (和名抄)からとった。 「山椒太夫」は 歴史離れが足りないと自省する。 日々向上の精神からは 離れないと感じた。
鴎外の山椒大夫の元となる歴史の出来事。歴史の常識に縛られずに、日記がその今をありのままに書くように、歴史もありのままに書く。
森鴎外は数多くの歴史小説を書いたことでも有名である。 それらの作品群について、どのように骨格を作り、どのように(どうして)史実と虚実を盛り込んで作ったのか、という簡単な理由とか手法を書いている。 『栗山大膳』はちょうど体調不良のときに書いた作品だったし、箇所によって編集者が違うせいでルビの振り方がめちゃくちゃだと文句を言っておられる(笑) 殆どは『山椒大夫』の話だった。もともとあった昔話のあらすじと、森鴎外が独自に入れた創作的要素について。ちょっと『山椒大夫』読んだのがずいぶん昔なので、覚えて無いんですが、元服さした厨子王が山椒大夫に報復するためにやって来て、竹鋸で斬って殺したってゆーのは小説にもありましたっけ?怖い(笑)あと、山椒大夫の息子たち、長男時なんは安寿や厨子王を労り、三男だけ虐めてたので、これも親父とともに殺された、と。なんか怖い。こんな話だっけ?