宿から 滝に 登って 行く 途中に 清冽な 泉が ある。少女達は 持って 来た 容器を 杯 代わりに 泉の 水で 喉を 潤す。そこに 外人の 少女が 遅れて 登って きて ちいさな 器で 飲もうとしたので 大きめな 器を 差し出すと 私は 私の 杯で 飲むからと ドイツ語で 断られて しまう。原住民の 少女達の 容器は 薄気味悪いと 感じたのかも しれない。
寓話として読みました。日本文化と西洋文化の相違、そしてそれに接した日本人の戸惑い。
森鴎外にしては(?)、叙情的で詩的な雰囲気。 温泉宿にやってきた女の子たちを描写してる。 西洋人の女の子が、りんとして「私は自分の杯を使います」とかドイツ語?で言ったところとか印象的でした。 しかし私は森鴎外にはこーゆー作風求めてないんだよな(・・;)いや、素敵なんですけどね!