この時代のエリートは精神的に恐ろしく早熟でビビってしまいます。 しかし「人間の根源としての肉体的欲求」は、精神と少々ズレて、手持ち無沙汰になってしまう。今も昔も悩みの種ですね。 しかしまあ、昔の寄宿舎は危険すぎる…
鴎外のどちらかと言うと、男の子性慾とはこんなものと言う、当事の鴎外の周辺の同級生たちの性欲、セックス観を鴎外観で描いたもの。決して面白くも、エロくもない。
近頃の モロ丸出し 解剖学の講義かとも思われる描写にくらべると どうして 発売禁止にしたのと 不思議に 感じる人の方が 圧倒的に 多いと想像される。 ネタ-セクスアリスである。 時代の先進的な意義は あると 思われる。
まだ十分に読んでいない。
奥手な良家の男子が少しずつ性に目覚める過程を書いた小説。奥手あり、おませさんあり、ゲイあり、と現代と変わらないと感じる面もあったが、驚いたのは16歳で生息子なのは自分と親友のふたりくらいと自嘲をこめて書かれているところ。昔は初体験が早かったようだ。
人生における性の位置付けがどのようなものであるか、考えさせられた。
そんな人もいるんじゃないでしょうか。男性より女性が読んだほうが心情理解できるかも。
耽美な描写による鴎外自身の恥部とも言えるべき出来事がつらつらと日記形式に書かれている。 自身の性欲と真摯に向き合った金井の心理は時に冷淡に、時に情熱的に書かれており、人の性として付き合やわねばならぬ性欲に対する考えを再認識させる作品であった。