「赤蛙」の感想
赤蛙
あかがえる

島木健作

分量:約18
書き出し:寝つきりに寝つくやうになる少し前に修善寺へ行つた。その頃はもうずゐぶん衰弱してゐたのだが、自分ではまだそれほどとは思つてゐなかつた。少し体を休めれば、ぢきに元気を回復するつもりでゐた。温泉そのものは消極性の自分の病気には却つてわるいので、私はただ静かな環境にたつたひとりでゐることを欲したのである。修善寺は前に一晩泊つたことがあるきりで、べつにいい所だとも思はなかつたが、ほかに行くつもりだつた所が、...
更新日: 2024/04/10
8eccbdaa1729さんの感想

赤蛙と主人公の似ても似つかぬ境遇は読んでいて面白かった!

更新日: 2022/03/30
19双之川喜41さんの感想

 伊豆の修善寺温泉の 渓流で 島木は 赤蛙を 見かける。蛙は 執拗に たび重なる失敗にもめげず 急流を 渡りきろうと 果敢に 水に 飛び込む。この場面が 何故か 深く 心象風景に 刻みつけられる。加えて 彩色された 夢まで見てしまう。読み手は 何故 感動してしまうか 想いを めぐらせて見た。

更新日: 2021/12/12
黒猫さんの感想

「赤蛙」。タイトルから、ストーリーが想像できず、わくわくしながら読み始めた。途中から、「赤蛙に自分を投影しているのか?」と思ったが、最終的には宇宙の神秘を感じることとなった主人公の発想に驚いた。しかし、自分が立ち直るきっかけは、案外そんな、些細なところからなのかもしれない。

更新日: 2021/07/27
bc43847ac151さんの感想

赤蛙の姿に感動して強い気持ちが湧き上がった作者の気持ちを体験してみたいと思った。時には人間社会以外の生命力に救われることがあるのだと思う。

更新日: 2021/02/19
田村顕さんの感想

この人はあまり頭が良くないですね。なぜ、わざわざ部屋の中で本を読もうとし、蛙の奮闘を超神秘的な事象と片付けたのでしょうか。

更新日: 2016/08/17
089672833699さんの感想

正木ゆう子という俳人の『遊季りんりん』という俳句エッセイ集がある。そこに、いきものの生まれかた、生き方を、植物は偶然によって居場所を決めるのだと書いてあった。少しそれを思い出した。自然に生きるものは、自然で起こることを、自然に起こることをみな、おのづから知っているのだろう。

更新日: 2016/02/07
a98a2cd23bf1さんの感想

作者の その時の身体的、社会的な境遇だったからこそ あの赤蛙を 見いだしたのでしょう。 悩みもなく 恵まれた人には 同じ蛙も ただの蛙にしか 見えなかったでしょう。

更新日: 2016/02/07
c204b3cc8da7さんの感想

蛙も、一生懸命生きているんだと思った。赤蛙が、カッコ良かった。蛙は、素晴らしい‼

更新日: 2015/12/15
b6226aa70d42さんの感想

闘いなんだろう、生きるということは