織田作之助
妾の子で 愚弟賢兄を軸に 話は展開する。 弟は 蝿とりの自称名人として 自己実現をはかる。 将棋にも 凝っていたりする。 はちゃめちゃな生活が なんともおもしろいと感じた。
織田作之助のこの作品は初めて読んだが、デカダンス時代の空気が妾の兄弟に影落としその生き様の兄弟の決着をミナミの将棋場でつける展開に短編小説の醍醐味とさすが織田作之助小説と納得させられた。