「季節の植物帳」の感想
季節の植物帳
きせつのしょくぶつちょう

佐左木俊郎

分量:約14
書き出し:序言植物のもつ美のうちで、最も鋭く私達の感覚に触れるものは、その植物の形態《けいたい》や色彩による視覚《しかく》的美であろう。それから嗅覚《きゅうかく》的美、味覚《みかく》的美といった順序ではないかと思う。併し、私達の心の中のロマンチストは、その伝説を聞き、名称の持つ美から、未知の植物に憧《あこが》れることが少なくない。そしてまた私達のセンチメンタリストは、廃墟《はいきょ》に自然が培《つちか》う可...