給料が入って見栄を張って、帽子と女を買って病気を貰う話。 一読目は『へ?これだけ』という感想だった。 しかしこれだけの話だが、男の見栄と後悔、女の見栄と強かさがシルクハットと病を使って描かれている。 男はこうやって大人になるんですかね、知らんけど。
山高帽よりシルクハットのほうが高級。 でも夜のお相手の病気は高級な肺病ではなくて低級な性病だったというお粗末。シルクハットに憧れたのも西洋のカツドウに憧れていたからだろう。
フランス人の 帽子と 陰で 呼ぶのは 「今度生む」の ことだと 読んだことがあるけど 本当か 嘘かは 確かめてないので わからない。港町で 最も 古くからある お仕事の 夜の姫君に これまた 長い間ある 病を 頂戴してしまう いきさつの 話しであるけど 微かな 詩味はあると 感じた。
すき
かさかき=梅毒か。 金銭で繋がる男女の関係など、そんなものなのかもしれない。
性病の話。