「袈裟と盛遠」の感想
袈裟と盛遠
けさともりとお
初出:「中央公論」1918(大正7)年4月

芥川竜之介

分量:約21
書き出し:上夜、盛遠《もりとお》が築土《ついじ》の外で、月魄《つきしろ》を眺めながら、落葉《おちば》を踏んで物思いに耽っている。その独白「もう月の出だな。いつもは月が出るのを待ちかねる己《おれ》も、今日ばかりは明くなるのがそら恐しい。今までの己が一夜の中《うち》に失われて、明日《あす》からは人殺になり果てるのだと思うと、こうしていても、体が震えて来る。この両の手が血で赤くなった時を想像して見るが好《い》い。...
更新日: 2023/09/18
鍋焼きうどんさんの感想

日本のシェイクスピアか、このクドクドとした独白体。

更新日: 2023/07/10
45c7ec1429afさんの感想

女心の描き方が巧みで、引き込まれる。

更新日: 2022/08/23
らっきーさんの感想

良く知られている袈裟の死の理由が、単なる貞操感に基づくものではないことを、袈裟と盛遠の独白を介して述べた作品。 芥川でなければこんな作品は書けないのでしょうね。

更新日: 2019/11/07
19双之川喜41さんの感想

 間男が 夫を殺しに 約束通りに 来るのか来ないのか 女はやきもきする。 女は 一生愛した男は 間男だけと思う。 何も知らずに 忍んで来る間男は とても勿体ないことをやらかすかもしれないと思った。