不浄の地、愛媛で陰湿ないじめに遭う坊っちゃん教師を描く作品。散々いびられてきたからこそ、最後の野だと赤シャツをボコボコにするシーンが映える。しかしながら、東京で清と一緒にいられたとはいえ、教師を一ヶ月で辞め、教師時代よりも安い給料で働いているのは坊っちゃん的には良いのだろうか。そしてこんな不浄だの野蛮だの貶している作品を観光に使う愛媛もどうなのか。
面白かった。夏目漱石ってこんな文章書くんだと初めて知った。
田舎の陰湿で薄汚い相互監視社会に江戸っ子の主人公が辟易する話、である。 作中で ~不浄なる土地~ とまで呼ばれている松山市がこの作品を観光資源にする不思議。
四国に行くので読んだら、学校のおもしろ人間関係ストーリーに終始した。それはそれで良し
面白かった!!冒頭だけ読もうとしたら全部読んでしまった。主人公はなんだかんだ素直で義理深くて可愛いなとも思ったり。でも、清さんへの愛とか山嵐との友情、タッグが最高だった。「好き嫌いで人は行動する」ってセリフ良き 最初の生徒との黒板のシーンとか、赤シャツに暴言吐きまくるシーンとか卵なげつけまくるのはクスッとした。山嵐のスピーチもスカッとしたぞ! ところで、うらなりくんのお別れ会とか現代でも既視感がありすぎてね....。でも、授業で明治時代をやったばかりなのもあって、日清談判のとことか時代背景感じれるの面白かった。マスゴミは当初からマスゴミでね。逆に新聞始まったばかりの頃に教師のそんな小さな事件のるの、新聞社暇かよw 言いたいところはたくさんあるけれど、赤シャツたちはもっと苦しめられて欲しかったなw胡散臭いペテン師は瀬戸物にしてしまいましょうもし
坊っちゃんという最後まで名前が出ない主人公が、江戸っ子魂でいろんな出来事を解決していくお話に一気読みしました。面白く楽しい内容で読後はこれって今でも充分通用するのではと思いました。映画とか観たことないので観たいなと思いました。マドンナが端役だったのがちょっと残念です。
名前だけは知っていてあらすじを全然知らなかった とても面白かった
小気味良い。颯爽として真っ直ぐな、損な生き方。今の時代、周りを見れば、赤シャツや野だばかり。自分もそうなっているかな。 正しく、べらんめいに生きることが、ますます難しくなっていると感じてしまい、読後が寂しい。
明治なのに現代でも読みやすいぶんたいだった。
今までなぜだか一度も読まずにいたのだが、読み始めてみるとまあ、ページが止まらない。江戸っ子である坊っちゃんの無鉄砲と軽快な辛口に読者はみな引きつけられる。勢いだけあって単純なのもむしろ気持ちがよい。思考は単純ながらその中に彼なりの正義があるのも好ましく、特に「奢られの流儀」を語る部分では思わず感心してしまった。 坊っちゃんだけに留まらず各キャラクターの造形がみごとで、彼らの織りなす物語は当然とも言うべき魅力に満ちている。名作たる所以を知った。
坊っちゃんの心意気に惹かれる 私も自分の気持ちに嘘をつかず、素直に立ち向かえたらな、
何十年ぶりに読ませていただきました。やはり面白く後半での刃の祭りなどは、本当に見てみたいと思わせてくれます。
今から昔、65年ほど前、高校生のころのことである。体育の授業が苦手だった私は、必修科目にもかかわらず、グランドでの授業は一切出ず、図書室て読書三昧の生活を送っていた。司書と仲良くなり モーパッサン、アンドレジイド、ゲーテ ヘミングウェイ、トルストイなどエトセトラ。エトセトラ。読みたい図書を誰かが借りている時は司書が優先的に便宜を図ってくれた。 その当時は外国の作家の作品を多く読んでいた。自分が社会人になり川端、井上靖や太宰治など日本人作家を良く読むようになった。 退職後に漱石全集と新潮古典集成を読破しようと購入して楽しみにしていた。 しかし、藤沢周平に傾倒し、なかなか漱石に辿りつかなかった。、 病院の診察の待ち時間にスマホの青空文庫を知り坊っちゃんを夢中で読んだ 江戸っ子の坊っちゃんの豪快なこと、山嵐の行動力、うらなりの切ない恋心、赤シャツの狡猾さ。辞表を郵送。なかなか正義のために闘うことがない現代には二人の行動にスカッと溜飲が下がる思い。 次は、やはり漱石のこころをしっかりと ゆっくりと読みましょう、 、
きよは幸せだったのだろうか?かわいそうな人生の気がする。そして坊っちゃんは勉強して学校を出て折角教師になったが田舎の人間関係にうんざりして最後は別の職に着けた。これも陰ながらきよの計らいか(涙)も。
真似して 世の中を狭くして 出世街道から 大きく外れてしまった人が 少なからず いるのではないでしょうか。 正義感は 重宝なもので ほとんど 究極の 自己満足でしょう。 現在なら コミュ障害▫発達障害かもしれません。 昂然▫爽快は その時だけかなと 思ってしまいました。
べらんべえ口調の文体で、新人教師の日常を、生き生きと描いてて、面白かったです。
ほっこりします。
この歳になり、改めて読み直した、専ら、本読みの主体は 物理系だが、今風のチャラい所が無く、この引き込まれる 筋立てに感銘を覚える
夏目漱石の代表作。 読んだが敢えて言わせてもらうと 大した内容ではない。 大体のあらすじを説明すると、 江戸っ子の坊っちゃんが四国の田舎の 中学校に数学教師として赴任する。 生徒に悪戯をされてからかわれる。(本文中に 〜そのうち学校も嫌になった〜 〜数学と骨董責めで〜 とある。) この生徒の悪戯が、職員会議の議題になる。 生徒の悪戯を扇動したとかしないとかで、坊っちゃんの中の教師達の立場が分かれる。 (教師について。山嵐、数学教師。坊っちゃん派。 赤シャツ、教頭。 野だいこ、画学。教頭の太鼓持ち。赤シャツと野だいこがこの作品の中では悪者らしい。 うらなり、陰口を言わない君子のような教師。) 作品の後半。 うらなりの許嫁のマドンナが、赤シャツにとられた。(この事件がまた一つ、赤シャツを悪者たらしめているようだ) 山嵐と坊っちゃんが、赤シャツと野だいこが芸者の宿から出てきたところを懲らしめる。 山嵐と坊っちゃんは四国を去る。(〜不浄の地、船が去るほど良い心持ち〜本文より) 最後、坊っちゃんが子どものころの家の下女だった清に逢いに行く。清涙を流す。(〜後生だから坊っちゃんの御寺へ埋めて下さい。坊っちゃんが来るのを楽しみにしています。だから清の墓は小日向の養源寺にある。〜本文より)と、最後はこれまでの滑稽な調子から一転して、感動(?)の文章になっている。 あらすじについて私見。坊っちゃんの教師生活で本文に書かれているのは、既に書いた通り、生徒の悪戯と赤シャツとの対立だけ。そして最後に悪者の赤シャツを懲らしめて終わり。そもそも悪者といっても、許嫁を奪ったり、野だいこと組んで少しだけ坊っちゃんに嫌がらせをするくらい。まあ、悪者がいないと話として成り立たないのだろうが、大した悪さはしていない。読んだことがないという方は、既に書いた通り、大した内容ではないので、読みたいなら読むと良い。 有名な書き出し〜親譲りの無鉄砲で〜とあるが、その後に〜小学校に居る時分、学校の二階から飛び降りて腰を抜かした〜と続く。この時点で、この作品が滑稽話であると察せられる。(あっ・・・(察し))その後の文もずっとこの調子で、生徒が黒板に「天麩羅先生」と書いただの、下宿の主人が骨董を売りつけるだの、芋ばかり出すだの… その他は読んで頂いて自分で見つけて欲しいのだが、少しくどいと感じるかもしれない。 この作品の長所を敢えてあげるとすれば、夏目漱石が書く文のテンポの良さだろうか。 読んで頂いてもらうと分かると思うが、夏目漱石が書いた文とあって、読みやすい。音読するとなお良い。 ちなみに、明治大学教授の齋藤孝先生が、「坊っちゃん 音読破」という本を書いていて、私はその本でこの作品、坊っちゃんを読んだのだが、その本の中で齋藤先生が、夏目漱石が読みやすく書いたこの作品を、一章ずつでも良いから音読すると、脳のギアチェンジが行われ、集中力が高まると書いている。(私は齋藤孝さんの回し者ではないので悪しからず) だから、滑稽話と割り切り、音読のテキストとして軽く読むと良いと思う。
坊っちゃんが、教頭先生や、校長先生などの先生に、赤シャツや、たぬきなど、あだ名をつけていたところがおもしろかった。