夏目漱石
明治44年だと亡くなる5年前のお話だろうか。その頃から既に死に行く人になっていたのか、と思うのと、入院すると退屈だから他人が気になるよね、と。自分の入院時を思い返して共感しきり。
短編だったがよくまとめられていた。 精神状態によって同じ事象への受け取りかたがこうも違うのだということを思い知らされる。 そして感慨に浸れる締めくくりで終わり、何とも言えない余韻を残してくれる。