「彼岸過迄」の感想
彼岸過迄
ひがんすぎまで
初出:「朝日新聞」1912(明治45)年1~4月

夏目漱石

分量:約568
書き出し:彼岸過迄に就て事実を読者の前に告白すると、去年の八月頃すでに自分の小説を紙上に連載すべきはずだったのである。ところが余り暑い盛りに大患後の身体《からだ》をぶっ通《とお》しに使うのはどんなものだろうという親切な心配をしてくれる人が出て来たので、それを好《い》い機会《しお》に、なお二箇月の暇を貪《むさぼ》ることにとりきめて貰ったのが原《もと》で、とうとうその二箇月が過去った十月にも筆を執《と》らず、十...
更新日: 2019/11/09
19双之川喜41さんの感想

 短編を集めて 長編にするという 趣向だそうである。 内向的で 愚図愚図(ぐずぐず)うじうじしている 就活中の男が 少しだけ 外向きになる経緯(けいい)は たいくつであるけど そのこと自体に 意味があるのかもしれないと感じた。

更新日: 2019/10/02
b9ef941530ccさんの感想

夏目漱石の『彼岸過迄』は、親子の関係や嫁選びを中心に登場人物のこころの動きを描いた作品。漱石の作品に共通性すりる作品ストーリーだ。青空文庫が不調なので、2018年10月11日以来一年ぶりにその続けを読んだ。地下鉄通勤車内読書の再開が2919年10月2日(水)から始まった。残る半年間でどこまで車内通勤読書になるか。

更新日: 2018/11/15
93e7fd1210b4さんの感想

人物の関連性がわかりにくい。後半はっきりした動きがあるので少々釘付けになる。

更新日: 2017/02/05
810f938ed34fさんの感想

どこがクライマックスかといえばいまいちよくわからなかった。敬太郎は取っ掛かりに過ぎないとはいえ、途中、急速に市蔵の話に深まっていくところに違和感を感じた。漱石の小説にはいつも突き抜けた激しさがあるのに、こういういつまでも煮え切らないような根性や若々しい欲やエゴが書かれているのは、ある意味面白い。