「薤露行」の感想
薤露行
かいろこう

夏目漱石

分量:約62
書き出し:世に伝うるマロリーの『アーサー物語』は簡浄|素樸《そぼく》という点において珍重すべき書物ではあるが古代のものだから一部の小説として見ると散漫の譏《そしり》は免がれぬ。まして材をその一局部に取って纏《まとま》ったものを書こうとすると到底万事原著による訳には行かぬ。従ってこの篇の如きも作者の随意に事実を前後したり、場合を創造したり、性格を書き直したりしてかなり小説に近いものに改めてしもうた。主意はこん...
更新日: 2019/11/09
19双之川喜41さんの感想

 題名は 地名ではないようだ。 これを読んで 何処が 肝だか判る人は 偉いと思う。 歌舞伎の見得を想わせる大仰な文章が 気を引く。 漱石は 学者にも向いている人かもしれないと感じた。

更新日: 2015/09/06
明智紫苑さんの感想

文体の難しさにタジタジ。しかし、タイトルの由来は田横の挽歌。暗に漱石は、ランスロットと韓信を同類視していたのかもしれない。