「幻影の盾」の感想
幻影の盾
まぼろしのたて
初出:「ホトトギス」1905(明治38)年4月

夏目漱石

分量:約66
書き出し:一心不乱と云う事を、目に見えぬ怪力をかり、縹緲《ひょうびょう》たる背景の前に写し出そうと考えて、この趣向を得た。これを日本の物語に書き下《おろ》さなかったのはこの趣向とわが国の風俗が調和すまいと思うたからである。浅学にて古代騎士の状況に通ぜず、従って叙事妥当を欠き、描景真相を失する所が多かろう、読者の誨《おしえ》を待つ。遠き世の物語である。バロンと名乗るものの城を構え濠《ほり》を環《めぐ》らして、...
更新日: 2019/10/27
19双之川喜41さんの感想

 翻案しようがないのは 古代騎士の 騎馬▫武具の描写が 剰りにも専門的で 難解だからであろう。 筋立ては 好いた女は敵方にという 良くある運びなのでわかりやすいと感じた。