数台のカメラで 其々 視座を替えて 話を紡ぐというような趣向に 振り回されるような感はないとはいえない。 加えて 未完なので 読み終わったと言う 達成感には 乏しいと 言わざるを得ない。 漱石の作品のなかでは 長いほうらしく 読み進むのには 辛抱がいると感じた。
夏目漱石の『明暗』は、津田という軟弱で胆の小さい男と清子との心情のやりとり心理描写を描いた作品に思えるが、結局未完だけに、だらだらと話が続いて、クライマックスもワビサビもない中途半端は作品。心情描写は克明だが、ストーリーが分かりにくい。何を言いたいのか?意味不明。
未完成。