「秋毛」の感想
秋毛
あきげ
初出:「宮本百合子全集 第二十九巻」新日本出版社、1981(昭和56)年12月25日

宮本百合子

分量:約5
書き出し:病《や》みあがりの髪《かみ》は妙にねばりが強くなって、何《なん》ぞと云ってはすぐこんぐらかる。昨日、気分が悪くてとかさなかったので今日は泣く様な思いをする。櫛《くし》の歯《は》が引っかかる処を少し力《ちから》を入れて引くとゾロゾロゾロゾロと細い髪《かみ》が抜けて来る。三度目位までは櫛一杯に抜毛がついて来る。袖屏風の陰で抜毛のついた櫛を握ってヨロヨロと立ちあがる抜《ぬ》け上《あが》った「お岩」の凄い...
更新日: 2016/11/29
bdd53005a915さんの感想

骸の様に嗤った人と、振り子の様に終わった私。

更新日: 2015/07/23
nanchanさんの感想

作者は病気で苦しんでいるのであろうか。抜け毛が多いという。 病気になったものにしかその苦労は分からないのだろう。 ガンとかで放射線治療を受けると、副作用で髪がバサバサと拔けるそうだ。そのためツルツルにしてしまっている女性の話を聞いた。可哀想だと思う。しかし、私のことではないためなんの苦労も知りえない。申し訳ないが他人事なのだ。