「手紙」の感想
手紙
てがみ

夏目漱石

分量:約31
書き出し:一モーパサンの書いた「二十五日間」と題する小品には、ある温泉場の宿屋へ落ちついて、着物や白シャツを衣装棚《いしょうだな》へしまおうとする時に、そのひきだしをあけてみたら、中から巻いた紙が出たので、何気なく引き延ばして読むと「|私の二十五日《メヴァサンジュール》」という標題が目に触れたという冒頭が置いてあって、その次にこの無名式のいわゆる二十五日間が一字も変えぬ元の姿で転載された体になっている。プレ...
更新日: 2025/01/11
65c8aadc88adさんの感想

雙喜 謎解き 仕立てに なっているけど 筋立て だけが メインではなく そこはかとなく 煮え切らない男の 雰囲気が 漂う。その男が 結婚に 踏ん切りが つかないのに 業を煮やした 世話焼き男が 偶然 にも 内緒のすじを 知ってしまう。そこで 違約金みたいなものを 毎月 支払う 約束を 交わすけど じつは 支払い額が 次第に 減っていくのには クスッと させられた。漱石は ユーモア作家でもあると 感じた。05:26

更新日: 2024/07/03
aebcc2c6f70cさんの感想

後半で重吉の真実が暴かれていくところが面白い たった3ヶ月目でお金が3割減ったのも重吉の軽薄さが表れてて笑ってしまった 夏目漱石は遊びたい男の味方をせず誠実な人なんだろうと思った 重吉が田舎に移住したのは周りに知られず遊ぶためで、結婚を引き伸ばしたのも満足するまで遊ぶためだったのだろうか 結局重吉がその後お静さんと結婚できたのか気になる

更新日: 2024/02/01
8eb05d040692さんの感想

なかなか面白かったです。手紙等はちゃんと処分しましょう